− 姿、形ではなく勢いのある体 −
「整体」という言葉や名前(△△整体専門学校, ○○整体院)等が色々と出て来るようになり、整体ではないのに整体を名乗るという現状が目に付くようになりました。 でも「整体」の中味については正しく認知されていないようです。
「整体ってなんですか?」と質問したとして、読んで字の如しで、「ととのったからだ」あるいは「からだをととのえること」とはわかるとしても、あとはバキバキ、ボキボキとかの外来の療術や揉み療法のことだと思われる方が多いのではないでしょうか。
整体とは「整った体」ということとすると、では何が整っているのかということになります。 整体とは背骨をまっすぐにすることでも、揉んだり、擦ったり、あるいは、押したり、引っ張ったりして、物理的な力で外形を整えることでもありません。 よく姿勢が良いとか悪いとかいいますが、姿、形のことではなく、その中味が重要なのです。
生きている体は、他動的な力や強い刺激に対しては、反発し、抵抗して体を守ろうとして、身構えて体を硬くします。
一方、体が痒い時、痛い時に自然にそこに自らの手が行き、小さな刺激でも大きく体が変わるように、私達人間には自発的に自らの体を維持し、命を守る本能的な力があります。
自ら壊した体は自らの力で治るようにできているのです。 その力に勢いがあるかどうかが大切なのです。 勢いのある体、元気で健康な、心も体も正常な体でなければ整体ではありません。
私達人間は、自然界の生物の一員であり、生物の全てには、 本能として、自然治癒力という力が具わっています。 自然治癒力は怪我をしたり、病気になったりした時に、自然に元の正常な状態に戻し、怪我や病気等の異常を治す力です。 整体とは、この自然治癒力の働きが高い体です。
整体とは体の中心に力が集まっている体です。例えば、顔を見た時、顔の中心線に力が集まっていると、凛々しく、あるいは美しく感じます。そして気を感じます。
強気とか弱気とか、元気とか病気とか言いますが、体の中心に力が集まっていると,気もよく通り、心も体も気力も体力も充実した感度の良い体です。
人間は二本足で体を支えるため、腰が大事です。骨盤が土台となって、その上に上体の腹部、胸部、頭部があります。
骨盤の中心に力が集まっていれば、背骨でつながっている上体も頭も、しっかり力があり、内臓の働きも良い状態です。当然、腰から下の下半身も力があり、運動能力の高い、よく動く体です。
いわば整体とは体の中心線に力が集まった、気の流れの良い、自然治癒力の働きが高い、勢いのある、健康で元気な体ということができます。
でも、生き物である私達人間はいつでも元気で健康というわけには行かず、時には、健康を損なうこともあります。手助けが必要な時も場合もあリます。そういうときに整体法が役に立つのです。